いじめが絶対になくならない理由

今日はイジメ問題について語ります。
今の世の中にはイジメが溢れています。
イジメについては日本中で問題視され、様々な解決策が考えられていますが、一向になくなる気配がありません。
イジメを苦に自殺してしまう子供が後を立ちません。
イジメは子供だけの問題ではなく大人社会にも溢れています。
むしろ大人の方が問題かもしれません。
有名人への誹謗中傷などもその一例ですね。


なぜ世の中こんなにイジメだらけなのか。
なぜいつまでたってもイジメがなくならないのか。
その理由を考えたので、これから語っていきます。


加害者が自覚していない

イジメがなくならない理由、それはイジメ加害者が自分がイジメをしている自覚をしていないからだと思います。
そもそもイジメとはイジメを受けた側の主観によって決まるものです。
イジメた側がイジメたと思っていなくても、受けた側がイジメだと判断すればそれはイジメになってしまいます。
だから加害者がイジメを自覚するのは非常に難しいです。
加害者はあくまでも遊びや冗談のつもりで、相手を傷つけている自覚がない場合が多いです。
だから「イジメはいけません」とか「イジメは辞めなさい」とか言ったって、辞めるはずがないんですよ。
だって本人がイジメをしていると思っていないんですから。
これがイジメがなくならない最大の原因です。


全員が加害者

じゃあその加害者は誰かといえば、それは今生きている人達全員がそうだと思います。
人はみんなイジメの加害者なんですよ。
なんてことを言うんだ、と思われるかもしれませんがこれは事実です。


だってある程度人生を生きてきて、一度も他人を傷つけたことのない人なんていないと思うんですよ。
みんな普段何気なく無自覚に人をイジメでいます。
人生で一度も人の悪口や陰口を言ったことのない人なんていないでしょう。
ネットの誹謗中傷などは当然ですが、仮に自分でしていなかったとしても、そのような書き込みやコンテンツを見て、楽しんでいたらそれも同罪です。
不祥事を起こした有名人へのバッシングだって完全にイジメです。
犯罪者をバッシングするのですらイジメだと思っています。
例えば学校でイジメ事件などが起こると、加害者の個人情報が晒し上げられて、袋叩きにされますが、それも完全にイジメですよね?
だから世の中の人間みんなが加害者なんです。


中には、私は一度も人をイジメたことなんてない、と言う方もいるかもしれませんが、そう断言するのは絶対に不可能です。
だって生まれてから自分がした全ての言動を記憶している人なんていません。
自分が覚えていないだけで、イジメを行ったことがあるかもしれません。
人は自分の都合の良いように記憶を改竄しますから。
さらに先程も言いましたが、イジメというのは受けた側の主観によって決まります。
だから自分でイジメたと思っていなくても、相手から思われたらイジメになってしまいます。
だから一度もイジメたことがありません、なんて断言することは不可能なんです。

つまり今生きているう人達全員がイジメの加害者なんです。


みんな被害者気取り

みんながイジメの加害者だと言いましたが、それを自覚している人はほとんどいません。
それどころかほとんどの人が自分は被害者だと思っています。
例えば有名人などが「昔、イジメに合っていました」と告白することがありますが、それを聞く度にもやっとします。
イジメられたのは本当のことなのかもしれないけど、じゃああなたは一度も人に酷い事をしたことがないの?、と思ってしまいます。
そして、イジメられました、と告白する人はたくさんいるのに、イジメていました、と告白する人は全くいません。
それはやっぱりおかしいですよね?
イジメられた人がいるってことは、その分イジメた人がいるってことですから。
では加害者は後ろめたさから、そういう話をしないのかと言えばそうとも思いません。
結局、みんな自分は被害者だと思っていて、加害者だという自覚がないんだと思います。


とは言え、自分は被害者だ、という主張は間違ってはないと思います。
みんなが加害者だと言いましたが、それと同様にみんなが被害者でもあると思います。
誰だって人生で一度くらいは人から酷いことをされたことがあるはずですから。


しかし、自分が被害者である一面だけを強調して訴えかけても、イジメ問題が改善することは一切ないと思うんですよね。
何度も言いますが誰もが加害者であり、被害者でもあります。
だから現在イジメをしている人だって被害者なんですよね。
だから昔イジメに合っていた人が、現在イジメに合っている人達に向けて励ましの言葉を送ったところで、それは加害者に対しても被害者としての自覚を強めるだけだと思います。


それよりも必要なのは元加害者から加害者への訴えかけだと思います。
例えば「昔、私はイジメをしていました。今すごい後悔しています。もし今イジメをしている人がいたら絶対に辞めたほうがいいです」とこのような訴えかけが効果的だと思います。
こうすることにより、現在イジメをしている人たちに、加害者としての自覚を持たせることができます。
これがイジメ問題改善のために大事だと思います。
だけどこのような告白をする人は誰もいません。
みんな被害者としての自分しか見ていません。
だからイジメがなくなることは絶対にありません。


イジメをなくすには

僕は世の中からイジメがなくなることは絶対にないと思っていますが、もしなくしたいのならどうすればいいのか、考えてみます。

まず、人に「イジメを辞めなさい」と言ったって絶対になくなりません。
そう言うその人自身にも加害者としての資質があるのだから。
だから他人を責めるのではなく、自分自身が変わるやり方でなければ駄目です。

まず自分自身がイジメの加害者であるという自覚をして、今後他人をイジメないように最大限気をつける。
そして自分がイジメの被害に合った時、しっかり対処できるだけの知恵や精神力を身につける。
イジメは受けた側がイジメられたと思わなければ、イジメにはなりません。
だから一人ひとりがイジメに対処できるだけ強くなれば、イジメは発生しません。

こうやって一人ひとりが自分自身が変わるやり方をしなければ、世の中からイジメがなくなることは絶対にありません。